default image

お役立ち情報

カビが生えやすい環境を放置することは、家の耐久性を下げてしまったり、アレルギーを引き起こしたりと、複数のリスクがあります。
カビが生える原因を知り、部屋や季節に合った対策をとりましょう。

本記事ではカビが発生する重要な3つの条件、カビが生えやすい場所や掃除方法を紹介します。

■ こちらの記事もチェック!
梅雨の湿気対策3選!ジメジメを撃退して快適に過ごすコツを紹介

カビが発生しやすい条件

カビが発生しやすい条件は、大きく分けて湿度・温度・栄養の3つです。
一定の温度や湿度、そしてカビの栄養となる物が家にあれば、カビが生えやすいため、次に当てはまる場合は環境を見直す必要があります。

湿度が60%以上の環境

湿度が60%をオーバーすると、カビの胞子が活性化して繁殖しやすくなります。
湿度は夏が高く、冬になると下がって空気が乾燥します。
たとえば浴室など、入浴後に壁や床が濡れたままの環境は、カビにとって過ごしやすい環境です。
湿度が高い環境が長時間続かないように、こまめに室内を乾燥させるなど工夫しましょう。 冬の間は、外気の冷たさと部屋の暖かさの寒暖差により、窓の結露が目立ちます。

結露を放置していると、カビが壁紙や柱などの広範囲に広がる原因になるため、こまめに取り除く必要があります。

温度が25〜30度の暖かい環境

温度が25度以上の高温は、カビにとって過ごしやすい環境です。
温度が上がりやすい夏場は、カビが繁殖するリスクが高いため注意しましょう。
特に6月の梅雨のシーズンは、高温なうえ多湿であるため、特にカビの発生に注意したい時期です。

また、暖房を使う冬場も室内は25度以上になる機会が増えれば、家の中でカビが発生する可能性があります。

高温多湿が原因のカビのリスクは年中あるため、その季節に合った対策を心がけましょう。

ホコリや皮脂などのカビの栄養が多い

ホコリや皮脂は、タンパク質、油脂などの有機物で、カビの栄養になってしまいます。
食べこぼし、体から落ちた皮脂、皮膚は、こまめに掃除しないと、気づかないうちに床や壁に付着します。

また、お風呂場は入浴時に、皮脂や髪の毛などをきれいに洗い流さないと、タイルの隙間に入り込んでカビの原因になったり、排水溝からカビが発生したりします。

カビを放置すると家の劣化・健康被害のリスク増

カビを放置したままの状況は、家の劣化、健康被害のリスクを増やす原因になります。
体調不良が続いている理由には、実は家の中で増えているカビが関係しているケースもあるのです。具体的にどのようなリスクがあるのか、3つの例をご紹介します。

アレルギー疾患の原因

カビはアレルギー疾患を引き起こす原因で、カビの影響による喘息、皮膚のかゆみや発疹などのアトピー性皮膚炎の症状につながります。
カビが原因で重度のアレルギー症状が起きれば、呼吸困難など命に関わる危険性まで存在します。

中でも寝具に発生したカビは、眠っている間に毎日体内に取り込んでしまいます。
人は眠っている間に、一晩で約200ミリリットルもの汗をかくと言われています。
冬の寒い時期でも就寝中は汗をかいているため、カビの発生によるアレルギー疾患に注意が必要です。

食中毒のリスクが高まる

カビはその場に発生したものだけでなく、浮遊した胞子がほかの食べ物に付着し、繁殖するため食中毒のリスクが高まります。

食中毒といえば、高温の夏場に発生しやすいイメージがありますが、カビのリスクは年中存在します。
たとえ新鮮な食材や料理でも、カビの胞子が入り込んでいれば、短期間でも傷みが進みます。

床や柱などの素材が傷む

発生したカビは、やがて床、柱などの腐敗の原因になります。
カビを取り除くには、柱や床の一部を交換する必要があり、リフォームにかかる費用も決して安くはありません。

カビが発生して間もない状況なら、こまめな掃除や拭き取りによって、きれいに取り除けるケースもあります。
しかし、部屋の四隅、家具の裏、天井部分などの普段見えづらい部分は、気づかないうちにカビが進行しています。

床や柱の腐敗が進んでいると、家の耐久性まで下がるリスクがあるため、カビを見つけたら放置せず、ほかの部分にも広がっていないかチェックしましょう。

カビが発生しやすい場所5選

カビは発生しやすい場所、素材があるため、点検する際は特に気をつけて見ておきましょう。
ここでは、カビが発生しやすい5つの場所をご紹介します。

トイレや浴室などの水回り

トイレや浴室は、カビが最も発生しやすい場所の一つです。
水が頻繁に使われ、湿気がこもりやすいため、換気が不十分だとカビが繁殖します。
特に浴室の壁やタイルの隙間、シャワーカーテンなどは乾きにくく、カビの温床と言える場所です。

定期的に換気を行い、使用後は水気を拭き取りましょう。
また、湿気対策のために除湿機や換気扇を活用してください。

マットレスなどの寝具類

マットレスや枕、掛け布団などの寝具類は、体温や汗による湿気でカビが繁殖しやすい場所です。
特に冬場は布団を干す機会が減り、裏側にカビが繁殖しやすくなります。

寝具はこまめに洗濯し、天日干しや室内干しを行うことでカビを予防しましょう。
また、マットレスの下に除湿シートを敷くほか、1~2週間に一度は裏返して乾燥させるなど、湿気が長期間こもらない対策が必要です。

タンスの裏など動かさない家具の裏

タンスや大きな家具の裏は、空気の流れが悪くなりがちで、湿気が溜まりやすい場所です。
家具を定期的に動かして、背面や床との接地面の掃除や換気を行いましょう。
家具の裏に防湿シートや除湿剤を置いて、湿気がこもらないよう工夫することもポイントです。

は自然素材で作られているため、湿気を吸いやすくカビが生えやすい場所です。
特に梅雨や湿度の高い季節には要注意です。
カビの胞子が広がる前に、定期的に畳の表面を乾拭きしましょう。

また、湿気の多い時期には和室に除湿機を置いたり、窓をこまめに開けたりしましょう。

押入れなどの収納部分

押入れやクローゼットなどの収納部分は、通気性が悪いためカビが生えやすい場所です。
定期的に押し入れやクローゼットを開けて、新鮮な空気を取り込みましょう。
中に入れている衣類なども取り出して、収納前に押し入れやクローゼットを乾燥させることも大切です。
また、除湿剤を設置して定期的に交換しましょう。

カビをきれいに掃除する方法

カビが発生した場合、放置すると健康に悪影響を及ぼすだけでなく、さらに広がるリスクもあります。

カビを掃除する時は、直接手で触れないようにゴム手袋を装着しましょう。
まずはカビを水で洗い流すか、水拭きしましょう。ある程度カビをとったら、市販のカビ取り剤を散布して、説明に従って薬剤を浸透させてください。

また、掃除に使ったブラシやゴム手袋はよく洗って、カビの胞子を残さないよう気をつけてください。

頑固な黒カビは、カビ取り剤でも取り切れない可能性があります。
カビをきれいに取らないと、またすぐに再発してしまいます。

きれいにカビが取れない場合は、専門の清掃業者に相談することも検討しましょう。

カビの発生を予防する6つの方法

カビの発生を防ぐためには、日常生活での工夫と対策が重要です。
湿気やホコリ、結露など、カビが繁殖する原因を取り除くために、次の方法を普段から心掛けましょう。

毎日窓を開けて換気する

カビを防ぐための基本は、室内の湿気を溜めないことです。
湿気が長期間こもらないよう、毎日少なくとも1回は窓を開けて換気する習慣をつけましょう。

特に、湿度の高いキッチンや浴室などは、使用後にしっかりと換気を行うことが重要です。

入浴後は浴室の壁、天井についた水滴をできる範囲でふき取るだけでも、湿気がこもりにくくなります。
換気扇をこまめに使うなど、とにかく水気を減らすことが重要です。

冬は窓についた結露を拭き取る

冬は暖房を使うことで室内外の温度差が大きくなり、窓に結露が発生しやすくなります。
この結露が放置されると、窓周りやサッシ部分にカビが発生して周囲に広がってしまいます。

結露が発生したらこまめに拭き取って、乾燥させましょう。また、結露を防ぐために、室温を適切に保つことも効果的です。
一定の温度管理を心掛けると、新しく結露が発生しづらくなるためエアコンの温度設定を見直したり、湿度計を使ったりして室内の湿度管理を心がけましょう。

除湿器や除湿剤を設置する

湿気が溜まりやすい場所には、除湿器や除湿剤を置きましょう。特に浴室、キッチンなどの水回りは湿気が溜まりやすいです。
また、窓がない場所や通気性が悪い部屋は、梅雨や夏場は湿度が高くなるため、除湿剤を置くなど年中対策しましょう。除湿器を使用する際は、定期的に水を捨て、フィルターの掃除も忘れずに行いましょう。

冬は結露防止フィルムを貼る

結露対策として、窓に結露防止フィルムを貼ることも効果的です。
フィルムは窓ガラスの温度を調整できるだけでなく、窓に結露が付着する状況を予防できます。特に寒い地域や冬の間はフィルムを活用すると、暖かい室温をキープしやすくなるため、新しい結露の発生を抑えられます。
ほかにも、冬に多い床の結露も対策しましょう。具体的な方法について、以下の記事でくわしく解説しています。

■ リンク
床の結露を防ぐには?4つの原因と対策でカビを生えさせない!

サーキュレーターで空気を循環させる

サーキュレーターを使って空気を循環させて、湿気がこもりにくい環境を作りましょう。
同じ場所に空気が停滞していると、そこに湿気やカビの胞子が溜まります。
サーキュレーターを使用して部屋全体に空気を循環させることで、湿気が溜まりにくくなると同時に、温度も一定に保てる効果が期待できます。

また押し入れやクローゼットなど、空気の流れが悪い場所にも定期的にサーキューレーターで風を送りましょう。

ホコリや食べカスを放置しない

ホコリや食べカスは、カビの栄養源になるため、こまめに掃除しましょう。
床だけでなく、壁にも汚れが付着している可能性があるため、部屋全体を拭き掃除するよう心掛けてください。

また、食材を放置するとカビの胞子が付着する可能性があるため、できるだけ食品棚や冷蔵庫に保管することをおすすめします。

カビの放置はシロアリ発生の原因になる!

カビが発生しやすい環境は、シロアリも過ごしやすい高温多湿であるため注意が必要です。
すでにカビが発生しているところは、シロアリが住み着く可能性があり、放置したままだと柱や壁、家具などに食害が起きてしまいます。

しかも、シロアリはエサを求めて移動する際に、食べ物だけでなく水も運ぶことがあります。
たとえ湿気対策していても、シロアリがいればジメジメとした高温多湿の環境になりやすいため、カビの発生だけでなくシロアリ対策も必要です。
シロアリから建物を守るためにも、定期的な点検や薬剤の散布で予防するなど普段から対策しましょう。

まとめ

カビの発生条件は、高温多湿の環境と、栄養になる食べカスやホコリがある場所です。
こまめな換気、掃除こそ、カビの発生予防につながります。 また、カビが生えやすいジメジメした場所は、シロアリが繁殖しやすい環境でもあります。
カビだけでなく、シロアリの被害を受けないためにも専門業者による点検や予防が大切です。

大阪、京都、滋賀などの関西で、シロアリ予防や駆除をしたい方は、シロアリのプロフェッショナル「ルフト」にお任せください。

検索