家がミシミシとなったり、パキッと何かが折れたような音がしたりと、家鳴りは気になってしまうものです。
家鳴りは新築でも起こりますが、理由を知ればあわてずに対応できます。また気をつけたい家鳴りや、気になる時の対処法もご紹介するため参考にしてください。
【新築の場合】家鳴りの原因5つ
新築の場合でも家鳴りがすることはめずらしくありません。なぜ家鳴りが発生するのか、考えられる5つの原因をご紹介します。
中には一時的なもので、時間経過によって落ち着くケースも多くあります。
すぐ工事やリフォームが必要とは限らないため、思い当たる原因を調べた上で必要であれば対処しましょう。
気候で木材の湿度が変わる
新築にもかかわらず、家鳴りする理由の1つは気候によって木材の湿度が変わることです。
木材は湿気を含むと、膨張し湿気が抜けると縮む特性があります。
これは加工済みの木材でも同じことで天然木が生きていた頃と同じように、木材も湿気を吸い込んで形を変えるのです。
収縮を繰り返す際に家鳴りが発生しやすいものの、蓄年数が経過した家でも発生する現象のため、極端に家鳴りが続くわけでなければ湿度が下がると落ち着く傾向があります。
窓ガラスやサッシの金属の伸縮
家鳴りの原因は木材だけでなく、窓ガラスやサッシの金属が萎縮する際にも起こります。
金属も新築の場合はまだ家全体にしっかりと馴染んでいません。ちょっとした歪みや窓ガラス冊子をはめ込んだばかりの状況だと、家に馴染む前にわずかな動きによって家鳴りを引き起こすことがあるのです。
この場合も、新築の場合は時間経過によって家鳴りが落ち着く傾向があります。
あまりにも家鳴りが続くようなら、窓ガラスや冊子の不具合の可能性も考えられます。その際には新築の建築を依頼したところに相談してみましょう。
冷暖房の使用による家鳴り
冷暖房を使用すると、家の木材の湿気を含む量が変わったり、壁紙が乾燥などを引き起こしたりしてその際の収縮で家鳴りが発生します。
特に寒暖差が大きいクーラーを使う夏場や、反対に暖房を使う冬場は家鳴りが気になるシーズン。
日によっても気温差が大きい時は、前日の冷えや暑さの影響を受けた結果、大きく室温が変わりそのまま家鳴りのきっかけになるのです。
木材などの水分量が多い
新築の物件では、建築に使った木材の水分量がまだ多いことです。本来建築に使う木材は、十分に乾燥させたものを使います。
しかし築年数が経過している物件と比べると、まだまだ水分を含んでおりその影響で水分が抜けていく過程により家鳴りが発生するのです。
このような家鳴りは、新築物件でも数年で気にならなくなるケースがほとんどです。
あまりにも大きな音でなければ、基本的には経年によってだんだんと落ち着いていくことでしょう。
部材同士がまだなじんでいない
新築だと部材同士がまだ馴染んでおらず、接合部のわずかなズレによって家鳴りを起こすことがあります。
これは新築物件にありがちな家鳴りの原因で、時間が経ってしっかりと馴染めば、音が目立ちにくくなっていきます。
【古い家の場合】家鳴りの原因4つ
古い家の場合は、気にしなくても問題ない家鳴りがあれば、耐震などを見直した方が良いものもあります。
古い家は注意したいケースが多いため、当てはまるものがないか十分に気をつけましょう。
家の重心のずれ
古い家の家鳴りの原因は、中心のズレによって引き起こされることがあります。
特に建築してから数十年経過している物件は、家全体の歪みが発生しています。
家具の設置や、地震等の影響を受けて近くがないうちに家は少しずつ歪みが進んでいきます。
特に床は物の重量で傾きやすい場所です。この重心のズレを長期間放置すると、柱や屋根など全体に影響を及ぼすのです。
ミシミシとした大きな家鳴りがするようなら、重心のズレがないか工務店や中古物件の調査をしてくれる専門家に依頼しましょう。
リフォームしたばかり
リフォームしたばかりだと、新しい部材と古い部材が馴染むまでに時間がかかります。
すると、これまで気にならなかった場合も、部材同士のわずかなズレや、その日の天候による湿気のレベルによって家鳴りが起こります。
新しくリフォームした部分の建築素材と接合部分がなじめば、やがて音は落ち着きます。
老朽化による家の乾燥
築年数が経過している家は、木材に含まれている水分が抜けてしっかりと乾燥します。この家の乾燥こそが、パキパキと大きな家鳴りを引き起こすのです。
特に雨が降った翌日に天気が晴れると、湿気が蒸発する際に古い部材から水分が抜けていき、乾燥したような音が響きやすいのです。
また雪が積もる地域では雪解けが進むと、凹んだ部材が元に戻ろうとする際に大きな家鳴りがすることも珍しくありません。
シロアリ被害による損傷
古い物件で気をつけたいのは、シロアリ被害による損傷です。シロアリによって柱や床天井などが食べられてしまうと、そこから家の歪みが進み家鳴りの原因になってしまうのです。
シロアリ被害が進めば、柱にも大きな影響を及ぼし地震時の倒壊など非常に危険なリスクを伴うこともあるのです。
最近壁や床で柔らかくふかふかしたところがあったり、シロアリのような虫の死骸を発見したりしたら、シロアリ業者にきちんとチェックしてもらうことが大切です。
大きな音がする家鳴りを放置するのは危険?
大きな音がする家鳴りだと、もしかしたら家が壊れてしまうのではと不安になってしまうものです。
音が気になるときには、どのように対処したら良いのでしょうか?
新築と築年数が経過している物件での、気をつけたいポイントをご紹介します。
新築は基本的に放置しても危険は少ない
基本的に新築の場合は、部材同士の接合部分のズレや、木材に含む水分の影響が大きいもの。大きな家鳴りがしたとしても、ただちに倒壊するリスクは限りなく低いといえます。
ただし新築物件の中でも、悪徳な建築業者だったり手抜き工事だったりと、建築そのものに問題があるケースもゼロではありません。 その際には例えば床にボールを転がして変に傾いていないか、雨漏りしている場所はないかチェックしてみましょう。万が一異常があれば工務店に相談して、速やかに対処してもらいましょう。
築年数が古い場合は損傷や倒壊のリスクあり
バキッと大きな音の家鳴りやミシミシとした音が定期的に聞こえるのなら、築年数が経過したことによる家自体の損傷のリスクがあります。
そのままいきなり倒壊する可能性は低いものの、地震や大雪などの影響で柱や天井に限界が来てしまい倒壊する可能性も考えられるのです。
例えば築年数が30年、40年といった、長い時間が経過している場合は、きちんとこのまま住んでいて問題がないか工務店に相談してみましょう。
家鳴りがうるさい時の対処法4選
家鳴りがうるさい時は、家の素材に負担をかけない生活が大切です。
家鳴りが気になるときに心がけたい4つの対処法をご紹介します。
こまめに換気する
家鳴りの原因の1つは、湿気を含むことで起こります。まずはこまめに換気をしましょう。湿気がこもっていると、木材がそのまま水分を吸い込んで乾燥したときに大きな家鳴りのもとになってしまいます。
そのため、朝起きたらしっかりと窓を開けて空気の入れ替えをしたり、普段使っていない部屋も定期的に窓を開けて湿気がこもらない環境を作りましょう。
湿度と温度をできるだけ一定にする
湿度と温度をできるだけ一定に保つことも、家の建材が湿気の影響を受けづらくなります。
ポイントは極端に温めたり冷やしたりしないこと。また加湿器や除湿機を使い分けて、できるだけ快適に過ごせる状態をキープしましょう。
耳栓する
湿度などで、ある程度の家鳴りはどうしても起きてしまいます。それでも神経質になり、不眠の原因になってしまう人も少なくありません。
特に睡眠中にちょっとした音も気になって、すぐ目が覚めてしまう人は耳栓を活用しましょう。
家の損傷を業者に調査してもらう
大きい家鳴りが続いたり、築年数が経過している古い家だったりするのなら、損傷を業者に調査してもらいましょう。
調査するのは工務店といった家の建築そのものに関係する人だけでなく、シロアリ業者に調査を依頼しましょう。
水漏れが起きていたり、壁の割れがあったりすると家鳴りを引き起こしやすいです。
シロアリ被害が大きくなれば、柱や天井といった家の強度を保つために重要な部分が傷ついているかもしれません。
将来的な倒壊リスクを下げるためにも、家の損傷は業者にきちんと調査してもらいましょう。
梅雨の時期は湿気による家鳴りに注意
家鳴りが最もしやすいのは梅雨の時期の湿気の影響です。
特に梅雨の時期は連日雨が降り、乾く前にまた雨が降る状況が続いてしまい木材が膨張した結果、家鳴りを起こすのです。
湿気の影響でシロアリが発生するなど二次被害のリスクもあるため、こまめな換気や専門業者による被害の調査で、被害を広げないように十分注意しましょう。
梅雨によるシロアリ被害については、以下の記事で詳しくまとめているため、ぜひチェックしてください。
「梅雨の湿気対策3選!ジメジメを撃退して快適に過ごすコツを紹介」
https://luft-tco.com/useful-info/house/322.html
まとめ
家鳴りが起きるのは、湿気や乾燥などの環境の変化が大きいです。新築の場合は建材同士の接合が、まだ落ち着いていないなども関係しています。
大阪、京都、滋賀といった関西の家鳴りトラブルなら、シロアリ調査をお任せください。シロアリの調査だけでなく、駆除や薬剤散布などの予防も行っているため、お気軽にご相談ください。
シロアリなどの被害を受けていると、家自体の強度が弱くなり倒壊のリスクも考えられます。家鳴りを放置しないで、迅速に対処することが大切な家を守ることにつながります。