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お役立ち情報

2022年も残りあと少し。年末のビッグイベント「大掃除」に向けて準備を始める方も増えてきているのではないでしょうか。大掃除では普段の掃除で手が回らない場所もピカピカにして、気持ちよく新しい年をお迎えしたいですよね。

大掃除はかなり時間がかかるのでどれだけ手際良く片付けていくかが重要です。あちこちに手を付けて年内に終わらなかった、なんてことにならないようにしたいものです。今回は、大掃除での「やることリスト」と効率良く大掃除を進める「手順」。さらに、大掃除中に害虫獣に遭遇したときの「対処法」についてご紹介します。

大掃除に必要な道具

まずは大掃除に必要な最低限の道具をご紹介します。この道具は通常のお掃除でも役に立つので一通り揃えておくと安心です。ホームセンターやスーパーなどで購入できます。

必要なもの
マスク
バンダナ
エプロン
軍手
ゴム手袋
スポンジ
ハンディワイパー
雑巾
(古くなったバスタオルやハンドタオルを切って使うと地球にも優しい)
使い古した歯ブラシ
(細かい場所の掃除にあると便利です)
新聞紙
(窓掃除の他にも床に物を置きたいときに敷くと床が汚れません)
洗剤
(アルカリ性洗剤、酸性洗剤、中性洗剤、漂白剤、クエン酸、重曹など、掃除する場所それぞれに合った洗剤を選びましょう)
掃除機
バケツ(水道と掃除場所を往復せずに済むため、効率よく掃除を行うにあたりあると便利です)

やることのリストアップ

大掃除でやること(掃除内容)と掃除場所を事前にリストアップしてから掃除を始めましょう。リストアップをすることで全体の作業量、大体の作業時間を把握することができます。

例)掃除場所:換気扇 掃除内容:油汚れのふき取り、換気扇カバーの付け替え 等

キッチン、廊下など、エリアごとに分けてリストアップすると見やすくてわかりやすいです。下記の掃除場所を参考にオリジナルの「やることリスト」を作成しましょう。

やることリスト
キッチン周り
換気扇、ガスコンロ、シンク、調理器具、冷蔵庫、電子レンジ、食器棚、パントリー、床下収納 等
玄関・廊下
靴箱、階段、照明器具、床 等
浴室
天井、壁、排水口、浴槽、蛇口 等
トイレ
便器、床、棚 等
洗面所
洗濯機、洗面台、脱衣所 等
リビング・寝室
窓、カーテン、カーペット、家具、照明器具、エアコン、ベランダ、和室の場合は畳や障子 等
建物外
インターホン、表札、ポスト、庭、駐車場 等

大掃除当日のスケジュール表を作る

オリジナルの「やることリスト」が完成し、全体の作業量や掃除内容が把握できたら大掃除当日のスケジュールを決めて、家族で大掃除の役割分担をしましょう。普段料理をする人がキッチン、力のある人が大型家具の掃除、背丈の低い子供が低い場所の掃除というように家族それぞれに合った掃除場所を決めておくと円滑に掃除が進みます。

1人で行う場合は数日に分けて大掃除を行うことをおススメします。その場合は1日でどこまで進めるのか、何日かけて大掃除を行うのか、スケジュールをしっかりと立てておきましょう。

役割分担とスケジュールを決めたらいよいよ大掃除開始です。

大掃除スタート

大掃除をスムーズに進めるため、当日までに部屋の片づけや不要な物の処分は終わらせておきましょう。掃除と片づけは全くの別物です。部屋が散らかっている状態では大掃除が始まりません。片付けは事前に行いましょう!

掃除の基本は「上から下」「奥から手前」です。例えば床を掃除した後に棚の上を掃除したらほこりやゴミが落ちてきて2回目の床掃除をしなくてはなりません。効率よく進めるためにも天井付近→壁→床付近の順で掃除を進めます。

また「奥から手前」の「奥」というのは棚の奥という意味もありますが、玄関から見て奥の場所のことでもあります。奥の部屋から玄関に向かってごみを吐き出すイメージで掃除するとスムーズです。

大掃除で湿気対策

湿気が気になる季節といえば梅雨時ですが、実は冬も湿気によるカビが発生する要因がいくつかあります。カビが発生、増殖しやすい条件は「湿度70%以上」「室温(気温)20〜30℃」「栄養分(ホコリや食べカスなど)が豊富な状態」です。

この条件に当てはまる場所ですぐに思い当たるのはキッチンや浴室などの水回りですが、冬場は暖房による外気との温度差や加湿器の使用により、あっという間にこの条件を満たしてしまいます。発生してしまったカビは大掃除でキレイに取り除きましょう!

カビ掃除の極意は「カビの完全除去」「乾燥」「除菌」の3つです。塩素系漂白剤や酸素系クリーナー、中性洗剤など、カビ掃除に効果的な洗剤でカビを完全除去し、掃除した場所をしっかりと乾燥させましょう。またカビは菌なので、掃除後に除菌を行うことでカビの再発生や悪化を防ぐことができます。

また、玄関や木の部分は白アリが来やすくなるため濡らさずに掃除するとベストです。

大掃除で気を付けること

不要な物がたくさん出る大掃除ではゴミの収集日のチェックも忘れずに行いましょう!お住まいの自治体によって年末のゴミ収集スケジュールが異なります。

また、大掃除の終盤にとりかかることが多い玄関のお掃除で水を撒いてブラシでゴシゴシ・ジャブジャブするのはNGな掃除方法。簡単に汚れが落ちて綺麗になるのですが、このような掃除方法では住宅の天敵・シロアリを呼び込んでしまいます。玄関には木製部分とコンクリートのタイルがつながっているところがあるので、そこに水がかかるとシロアリが大好きな濡れた木材が出来上がってしまうのです。

木製部分に水が当たらないように水を撒いたとしても、コンクリートやタイルは防水されているわけではないので微量ですが下に水が浸透していきます。その水をたどってシロアリたちは上へ上へと上がってきてしまいますので、玄関に水を撒いてお掃除するのはやめましょう。

大掃除中に害虫獣と遭遇したら

ゴキブリの場合

大掃除では冷蔵庫の裏や床下など普段掃除をしない場所を掃除します。ゴキブリは暗く湿度の高い場所を好むため大掃除中に遭遇する確率は高め。ゴキブリを発見したときは必ず市販の殺虫剤を使用しましょう。

ゴキブリは菌を保有している可能性があるのでむやみにスリッパなどで叩いて潰さないようにしてください。ペットや小さいお子様がいる家庭は殺虫薬剤を使用していない、冷凍殺虫のタイプがオススメです。何匹も見かけるなど、建物内に住み着いている可能性がある際は毒エサタイプやくん煙剤で完全駆除をしてください。

駆除後は侵入経路を塞ぐ、エサになるものをなくすなどして予防対策を行いましょう。

ネズミの場合

天井や壁から動物の足音がする、ゴキブリより大きいフンが家の中にある場合はネズミがいる可能性が高いです。ネズミの繁殖力は強く、種類にもよりますが年間で30匹以上の子どもを産むので1匹でも見かけたら放置せずに必ず駆除をしましょう。

ネズミやそのフンは人間にとって害となる様々な病原体を媒介しています。(嘔吐や下痢、急性胃腸炎を引き起こすサルモネラ菌やレプトスピラ菌、出血や腎不全、ハンタウイルス肺症候群をもたらすハンタウイルスなど)ネズミの駆除は業者に任せるのが手っ取り早く、安心で確実ですが捕獲罠や粘着シート、毒エサ、くん煙剤を使って自分で駆除することもできます。

シロアリの場合

おうちの建材(木材)を食べてしまう白い悪魔「シロアリ」を見つけたときはかなり驚くと思いますがまずは落ち着いて行動するようにしましょう。むやみに市販の殺虫剤をまき散らすとシロアリが建物内の別の場所へ移動してしまい、完全な駆除をするのが難しくなってしまう可能性があります。

また、シロアリがどこに出たのかによっても状況が変わってきますのでそのあたりもしっかりと確認するようにしましょう。シロアリは暗くて湿った場所を好む害虫です。通常は床下から被害が始まり、壁の中や水周り、玄関などへ被害が広がっていきます。そのため部屋の中でシロアリを発見した場合は床下の建材は大方食べ切っている可能性が高いです。できるだけ早く専門の駆除業者を呼んで対処してもらいましょう。

また庭などの建物外で遭遇した場合は、エサとなる木材などをしっかり取り除いてください。

まとめ

ここまで大掃除を効率よく進めるためのコツや方法、湿気対策、大掃除で害虫獣と遭遇してしまった時の対処法などをご紹介してきました。今年の大掃除に取り入れられそうなことはありましたか?

気力、体力、根気、時間が必要となる大掃除。たくさんの場所を掃除するので大変なこともあると思いますが、気持ちよく新しい年を迎えるためにも今年の汚れは今年のうちに綺麗にしましょう。

大掃除をする際はここで紹介したことをぜひ参考にしてみてください。

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