水回りは家の中に、キッチン、トイレ、お風呂などいろいろな場所があります。
そんな水回りで多いのが、水漏れやつまりなどのトラブルです。この記事では水回りに多いトラブルの例、対処法をご紹介します。
また、水回りのトラブルで気をつけたい二次被害もご説明しているため、ぜひ参考にしてください。
水回りに多いトラブル6選
水回りの中でも、どのようなトラブルが起きやすいのでしょうか?特に水回りに多いトラブルの例6選をご紹介します。
水漏れ
水漏れは水回りのトラブルの中でも、トップを争う多さです。主に蛇口からの水漏れのほか、トイレの水漏れも多くあります。
水漏れにすぐ気付けるなら問題ありませんが、たとえば見えないところの排水管であれば、水道代が急に跳ね上がってしまう原因になります。
また、アパートやマンションの場合は、水漏れが原因で下の階に迷惑がかかることも…。最悪の場合、損害賠償請求の可能性もあるため、発見次第すぐに対処しましょう。
トイレや排水口のつまり
トイレや排水口が詰まってしまい、水が流れない状態も水回りのトラブルに多い例です。
トイレの詰まりで水が溢れて、床が濡れてしまったという例もよく起こります。
ほかにもキッチンやお風呂場の排水溝も、食べカスや髪の毛が詰まる原因になりがち。トイレが詰まったままだと長時間使用できない大変な状況につながります。
水が出ない蛇口のトラブル
蛇口をひねっても水が出ないというトラブルも多くあります。蛇口そのものの故障や、冬の寒さによって蛇口が凍り付いてしまう例があるのです。
反対に、蛇口を閉めたのに水が少しずつ出るといった水漏れも、蛇口の経年劣化の可能性があります。
蛇口も長年使っていると破損やサビつきが起きるため、交換が必要になります。
出る水の量が少ない
出る水の量が少なくなってしまい、トイレの水が流れない、水道を使えないといったトラブルも起こりやすくなります。
水の量が少ないと、そのまま詰まりの原因にもつながります。排水量が減ってしまうのは、水道管の方に異常があったり蛇口をひねる部分の破損だったりと、複数の原因が考えられるのです。
排水管から逆流する
排水管から水が逆流してしまい、トイレやお風呂場の排水溝から大量の水が湧き出てくるといったトラブルがあります。
そのほとんどは排水管のつまりですが、ほかにも排水管の逆流弁の破損などがあります。
水道管の凍結・破裂
水道管の凍結により、水が出ない、破裂してしまうといったトラブルも多いです。特に冬場は水道管の故障がとても多い時期。この寒さによる水道管の破裂は、予測できないこともあり対策も難しいもの。
しかも、見えない部分の水道管の破損や破裂が起きていると、そのまま長期間トラブルに気付かないケースもあるのです。
床下に湿気が溜まるなど、じわじわと家を傷めるような状態になってしまいがちです。
水回りトラブルの対処法
水漏れなどの水回りのトラブルは、基本的に専門業者による修理が必要です。
ただし、業者が家にやって来るまでの間に、少しでもこれ以上被害が広がらないようにちょっとした対策はしたいものです。
あくまでも応急処置ではありますが、水回りのトラブルが起きたときの対処法をご紹介します。
壊れた箇所を確認する
まずは水回りのトラブルがどこで起きているのか、壊れた個所を確認しましょう。洗面台なら、その下にある排水管や蛇口の不具合が考えられます。
見てわかるような壊れた個所であれば、自分でもある程度応急処置ができるため、無理のない範囲で壊れた個所を確認しましょう。
元栓・止水栓を締める
壊れた個所がわかってもわからなくても、ひとまずは水の流れを止めるために元栓や止水栓を閉めましょう。
これ以上水が家の中に入ってこないことで、被害をおさえられます。
蛇口をひねっただけでは、排水管や水道管の破損部分の水を止められません。だからこそ、元栓を閉めて水が止まるか、止水栓を締めるかなどして、できる対策をしましょう。
ナットやゴムパッキンを交換する
水漏れや水の出が少ないといったトラブルに多いのが、ナットが緩んでいる、ゴムパッキンが劣化していること。
ナットの緩みを締めるだけで、排水管の水漏れを止められることもあります。また、蛇口を締めても水が漏れるのは、ゴムパッキンのゴムが劣化して隙間から水が出ているケースが多いです。
ゴムパッキンを交換すると、蛇口をしっかりと止められることで水漏れも落ち着きます。
速やかに修理業者に連絡する
水回りのトラブルへの対処をすると同時に、速やかに修理業者に連絡しましょう。水のトラブルは自力で止められないと、どんどん床の浸水が進んでしまったり、水道代がかさんでしまったりと、被害が広がります。
水回りのトラブルが起きたら、自力で解決しようとしないで確実に原因を突き止めるために、修理業者に依頼してください。
自力での修理は部品代のみで、安く直せます。しかし、修理がうまくできずに状況を悪化させてしまうこともあります。
また、トラブルを解消したつもりでも、水回りの問題が1つとは限りません。1か所を修理してもほかのところが壊れたままなら、また同じような水回りのトラブルが起きてしまうのです。
特に水道管の破損や、詰まりなどのトラブルは、一時的には解消できても根本的な解決ではありません。また時間が経てば、同じトラブルの再発のリスクが高い状況と言えます。
必ず修理業者に連絡し、ほかにトラブルが起きそうな部分がないか、調べてもらうと安心です。
水回りのトラブルはシロアリの二次被害も
水回りのトラブルで気をつけたいのは、床下浸水、部屋の腐食、水道代が上がるなどが思い当たる定番です。しかし、水回りのトラブルはそこからさらに、思わぬ二次被害が出てしまう可能性があることを知っていますか?
そのトラブルこそが、シロアリの繁殖による被害です。
なぜ水回りのトラブルがシロアリにつながるのか、その理由をご説明します。
シロアリは湿気のある場所を好む
シロアリは暗所でじめじめした場所をとても好みます。
もともと湿気が溜まりやすいような、お風呂場や台所などの水回りは、シロアリが繁殖しやすい場所と言えます。
そんな中、たとえば見えない床下部分で水漏れを起こしていると、そこにシロアリが発生してしまうのです。
また、水漏れを直したとしてもそれまでの間に起きた水漏れで、光が当たらないような場所だとずっとじめじめした環境が続きます。
そこからシロアリが発生して、どんどん繁殖する状況につながるのです。
同じく、水漏れが少量だと気づかないまま数か月や1年など、長期間過ぎてしまっていることもあります。
気付いたときには水回りの繁殖を通じて、家の中の広範囲にシロアリが発生している可能性も考えられるのです。
排水管の破損箇所からシロアリ被害が出る
排水管の破損箇所から、中にシロアリが入り込むことがあります。特に怖いのは、寒さによる排水管の破損や破裂で、そこからシロアリが家の中に入り込んでしまうこと。
たとえシロアリ対策をしていても、排水管の破損箇所がそのままになれば、シロアリが家の中に入る可能性は十分にあるのです。
シロアリは冬場にも活動する種類が存在する虫です。寒さで破損した水道管を春まで放置しても問題ないだろうと考えていても、その間に侵入されることもあります。
春夏秋冬通じて活動するからこそ、冬の間も油断しないでシロアリ被害への対策が必要になるのです。
水回りのシロアリ侵入を防ごう
シロアリ侵入は、起きてしまった水回りのトラブルがきっかけになることもあります。
シロアリが入り込まないように専門業者による予防処理がおすすめです。自力でも薬剤を使う方法がありますが、それだけでは防げない侵入個所もあります。
だからこそ、水回りのシロアリ侵入を防ぐために、業者による専門性の高い薬剤散布などの対策を依頼すると安心です。
また、可能であれば雨漏りや床下の湿気が溜まるような環境を直すといった、家そのものの施工修理を行うことが大切です。特に適切な湿度を維持するための調湿材は、長くても5年程度です。
シロアリ被害は早めの対処が大切
現状シロアリのトラブルが起きてしまっているのなら、早めの対処が大切です。
シロアリはどんどん繁殖してしまうため、被害を防ぐにはいち早く対処することが大切です。シロアリ駆除業者に依頼するだけでなく、自分で応急処置的にシロアリ対策する方法もあります。
もし自分でシロアリ対策をするのなら、下記の記事を参考にしてください。
■ こちらの記事もチェック!
「シロアリ対策を自分でするには?5つの方法と作業時の注意点」
まとめ
水回りのトラブルを通じて、シロアリなどの二次被害が起きるリスクを知ることが、被害拡大の予防につながります。
シロアリ駆除はプロに依頼しましょう。京都、大阪、滋賀などの関西で害虫にお困りの際には、ぜひ株式会社ルフトまでお気軽にお問い合わせください。
古い家こそ水回りの点検と同時に、シロアリがいないか定期的な調査が大切です。また、事前にシロアリの予防施工をすることも水回りのトラブルによる被害対策としておすすめです。