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今年もいよいよ梅雨時期となりました。

常にジメジメしている梅雨は1年の中でもとても不快な季節です。

なんといってもシロアリが活発になるのもこの梅雨の時期です。

シロアリの生態→https://luft-tco.com/cms/wp-admin/post.php?post=166&action=edit

 

そしてもうひとつ、この時期に注目したいのが「食品の保存」です。

蒸し暑くなってくるこの時期から、食品の傷みや保存について、気になり始める人も多いのではないでしょうか。

今回は生鮮食品から常備食品までの正しい保存方法を理解して、梅雨の時期を乗り切る方法を

まとめていきたいと思います。

是非、最後までご覧ください。

1,食品それぞれの基本的な保存方法

食品にはそれぞれ適した保存方法というものがあります。

正しく保存するという事だけで、家計の節約と体の安全に繋がります。

とても大事な事です。

肉や野菜などの生鮮食品

  保存方法 保存期間 ポイント 注意点
冷凍用の保存袋での保存 2週間~1か月

急速冷凍

半解凍

ドリップの臭み

再冷凍

1匹ずつのラップ個包装

1か月 氷漬け冷凍

乾燥

酸化

冷蔵庫の奥で冷蔵保存 賞味期限通り

とがった方を下向き

洗わない

温度変化

加熱→保存期間短縮

肉【冷凍保存】ードリップと空気に気を付けるー

肉は購入した当日に使う以外は必ず冷凍保存します。

「ドリップ」とは生肉から染み出ている赤い血の様な液体の事で、たんぱく質・栄養・旨味などの大事な成分が入っています。

ドリップは出てしまうと臭みになるだけなので、肉に付いたままにせず、拭き取ってから冷凍します。

冷凍焼けを防ぐ為「再冷凍」は避け、「半解凍」まで戻してから調理すれば、ドリップも出ないので旨味を逃がしません。

肉は加工時にどれだけ空気に触れているかというのもポイントになります。

ブロックなどの塊より、ミンチの方が、細かくする過程でより多くの空気に触れている為、鮮度が落ちやすい肉です。

 

魚【冷凍保存】ー酸化と乾燥に気を付けるー

魚も当日使わない場合は冷凍になります。

魚は特に、内臓の油が酸化しやすいので、内臓は取ってから冷凍します。

1匹ずつラップで個包装すれば、身がパサパサになるのを防げます。

スペースがあるなら、魚に水を浸して、氷漬けにして冷凍すると、新鮮なまま保存できるのでおススメです。

臭み対策として、下味や衣を付けてから保存したり、塩を降っておくのも工夫の1つです。

 

卵【冷蔵保存】ー温度変化に気を付けるー

卵は常温で売られている事も多いですが、温度変化に弱いので、家では冷蔵保存をして、温度を一定に保ちます。

その際、冷蔵庫の「一番奥」での保存がおススメです。

理由は、冷蔵庫の扉側に付いている卵スペースは、冷蔵庫の開け閉めにより、一番温度が変わりやすい場所となっているからです。

卵は他の食材と違って、加熱する事で持ちが短くなります。

生卵の卵白に菌を溶かす酵素が含まれていて、生野菜と同じく、加熱すると失われるものです。

ゆで卵にして保存する場合は、冷蔵庫でも2~3日と短くなります。

卵白と卵黄が混ざると、サルモネラ菌が増えて、食中毒の原因となりますので、混ぜた状態での保存は避け、調理する前に割る様にします。

野菜類

野菜類は基本的に生育の特徴に合わせて保存するのが鮮度を保つ一番の秘訣です。

 

▶根菜類【常温保存】ーじゃがいも・ごぼう・れんこん・大根・にんじん等ー

主に土の中で育つ根っこの部分の物を根菜といいます。

冬野菜に多く、水分が少ないので、体を温める役割があります。

土の中にいる特徴から、日陰の涼しい場所に置くのが最適です。

▶葉菜類【冷蔵保存】ーほうれん草・小松菜・白菜等ー

茎や葉っぱの部分をいいます。

水分を多く含み、収穫後は土からの水分を失うので、冷蔵保存が最適です。

野菜の特徴

野菜は生息する「地域」や「季節」で考える事が基本となります。

・温かい地域で採れる野菜や夏野菜→→→体を冷やす(水分が多い野菜)

・寒い地域で採れる野菜や冬野菜→→→体を温める(水分が少ない野菜)

野菜は収穫後も呼吸をしていて、その際に水分と一緒に栄養も少しづつ蒸発させてしまいます。

冷温で冷やす事でその動きを鈍らせて、水分の蒸発を防いでくれるので

 

水分の多い葉菜類は冷蔵保存

水分の少ない根菜類は常温保存

が最適となります。

 

では冷蔵庫に入れず、部屋の中で保存する事が多い「常温」とは一体何度の事をいうのでしょうか。

食品に関していわれる常温とは「15℃~30℃」が目安で、直接日光が当たらない事も含みます。

 

野菜室

野菜はどの野菜も冷蔵庫で保存する場合には、「野菜室」が一般的だと思われます。

バナナやマンゴーのように、熱帯地方で採れる果物も含め、夏野菜などは、「冷やしすぎ」は、

かえって野菜を傷めてしまう原因となります。

野菜室とは冷蔵室より1~2度高い設定となっていますので、それらの野菜は特に野菜室で保存する様にします。

 

お米【常温保存】ー高温多湿に弱いー

お米の特徴としては「高温多湿」を嫌うという所です。

精米したお米(白米)は15℃以上の高温や直射日光が当たってしまう事で、乾燥してしまい、お米に小さなヒビが入り、味が劣化していきます。

 

夏場の常温保存期間→→→2週間程

秋冬の常温保存期間→→→1~2か月程

 

そして何よりお米にわく「コメ虫」も高温多湿で繁殖します。

「コクゾウムシ」や「ノシメマダラメイガ」などの黒く小さな虫が代表的で、白米や玄米に発生します。

ノシメマダラメイガの幼虫は白く小さな幼虫で、糸を張りお米が固まるので見つけやすいです。

これらのコメ虫たちは元々お米に入り込んでいた場合や、お米や小麦などの匂いを嗅ぎつけ、移動してきた場合と色々ですが、10℃以下の低温環境であれば繁殖できません。

お米は1年を通して、1か月を目安に使い切ってしまうのが理想です。

保存中は袋のままの保存は絶対にせず、強力な密閉容器に入れて保存します。

これらのコメ虫たちは直接人体に害はありませんが、気持ちのいいものではないので、保存方法を守るのが大切です。

 

パン【冷凍保存】ー水分が大きく関わるー

お米の次に主食となる事が多いパンも、何日かに分けて使う事が多いと思います。

パンの保存には水分というものが大きく関わってきます。

パンは「乾燥」してしまうとデンプンやグルテンが劣化し、一気に美味しさを失います。

逆に水分(湿気)が多いとすぐにカビが生えてしまいます。

パンは冷蔵保存すると乾燥してしまうので、すぐに使えない場合は、冷凍保存します。

フルーツやクリームが入ったデザート系のパンは水分や油の関係で冷凍は不向きなので冷蔵がいいですが、食パンやフランスパンなどは食べきれる分を密閉する形で冷凍が最適です。

小麦粉や醤油などの常備食品

調味料として使う小麦粉や醤油などの常備食品と言われる食品こそ、一度に使い切るものではないので、正しい保存方法を知る事が大切です。

小麦粉などの粉類 【常温保存】

賞味期限も長く、すぐに傷んでしまう食品ではない為、基本的には「常温保存」です。

粉類での保存の問題は、お米同様「虫対策」が大きいと思います。

小麦粉やパン粉などは、一度開けてきちんと密閉せず長期間シンク下などに保存してしまうと、温度と湿度により

「コナダニ」や「シバンムシ」などが湧いてしまう可能性があります。

食べてしまった事による蕁麻疹などのアレルギー被害も報告されているので、常温保存する場合は

・開封後は空気を抜きジップロックなどの強力な密閉袋に入れる

・密閉してなおかつ冷蔵保存する(使用後はすぐに冷蔵庫に戻す)

同じ粉類でもホットケーキやお好み焼き粉などの糖分やうまみ成分が多い粉類は、コナダニなどにとって特に餌となりやすいので、注意が必要です。

醤油やみりん、麺つゆなどの液体調味料 【常温保存】

液体調味料の代表的なものは、醤油やみりん、料理酒、麺つゆなどです。

これらの保存のカギを握るのは「アルコール」と「塩分」になります。

アルコールや塩というのは、とても強力な保存料で、その調味料の中にどれだけ配合されているかによって変わってきます。

本みりんの様にアルコールが多く入っている・・醤油や濃縮タイプの麺つゆなどの様に塩分が多く入っている・・

ものは、開封後1か月くらいで使い切ってしまえるのであれば、より常温保存が可能となります。

 

ケチャップ・マヨネーズ・ドレッシング等(常温保存)

これらに共通しているものは「お酢」です。

酢もまた、防腐作用が強いので、醤油など同様、開封後なるべく早く使い切る事を前提に常温保存が可能です。

ケチャップに関しては、保存料が配合されていないものも多く、開封後は冷蔵保存で1週間程で使い切る方が安全です。

「塩」の浸透作用

塩(砂糖)は食品の中で唯一腐る事がなく、あらゆる食品の保存をしてくれます。

漬物や魚の塩漬けがいい例です。

塩には浸透作用といって、相手の水分を奪う特徴があります。

微生物は水分がないと繁殖できないので、塩によって水分を奪われた食品は微生物が繁殖できず、腐りにくくなります。

2,食品に悪影響を及ぼす3選

食品の保存で一番大事な事は、「安全」という事です。

保存方法を誤って体調を崩したりしない様に、温度と湿度と細菌などの関係も頭に入れておく事が大事です。

カビが生える・腐る(細菌、真菌)

カビには発育する為の条件が要ります。

・酸素

・温度(30℃位までの高温)

・湿度(水分)

・栄養

カビは食べてしまうより、吸い込む方がくしゃみや咳、微熱などの症状を引き起こします。

ごはんやパン、野菜に発生しやすいです。

食中毒(細菌、微生物)

調理済みの食品などを、長期間温かい場所に置いたままだと、食品に付着した細菌や微生物が繁殖し、高熱・嘔吐などを引き起こします。

肉や魚に発生しやすいです。

虫が湧く(コナダニ、コクゾウムシ等)

これらも高温多湿という条件が繁殖を引き起こします。

気づかず食べてしまう事で、咳、蕁麻疹、高熱などのアレルギーを引き起こします。

お米や小麦に発生しやすいです。

3,梅雨時期の食品の保存方法

日本は元々、多湿な地域性で、梅雨や夏は高温に付け加え、湿度が高くなります。

人にも言える事ですが、害虫や微生物などが生きるのに、水分は必要不可欠です。

水分が多く適度に温かいこの梅雨の時期は、暑すぎる真夏よりも、1年で一番食品の保存に気を付けなければいけません。

 

肉・魚(冷蔵保存も避ける)

買い物から帰るまでの間にも温度が高くなりやすいので、すぐに調理しない場合は1日を待たず、冷凍保存します。

根菜類(常温保存も避ける)

根菜類も梅雨時期は冷蔵庫の「野菜室」保存をします。

元々、水分の少ない性質でしたが、湿度が高いので、湿気を吸い込み傷みやすくなります。

米・パン(常温保存も避ける)

パンは湿気を浴びて水滴が付いたりします。

お米に関しては

・少量ずつ買う様にする

・湿気を吸い取ってくれる「桐」の米びつを使う様にする

・こまめに精米する

・ジップロックやペットボトルにお米を入れて冷蔵保存する

などの工夫が大事です。

常備食品(できるだけ冷蔵保存)

塩分が多く常温保存できた醤油や麺つゆなども、この時期は冷蔵する様にします。開け閉めする蓋の部分に雑菌が湧きやすくなっているからです。

手で触る部分には特に注意が必要です。

まとめ

今はどのお家のも冷蔵庫がありますので、ほとんどの食品は冷蔵庫に入れておけば腐る心配もありませんし、食品自体に保存料が入っているので長持ちします。

本当なら、家中の食品を冷蔵庫に入れたいところですが、入れられる容量にも限度があるので、常温保存と冷蔵保存を上手に使い分けれるといいと思います。

梅雨時期だけは買い物も少量ずつにして、冷蔵庫をふんだんに利用しましょう。

 

 

 

 

 

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