床下収納はデッドスペースをうまく活用できる収納方法です。とはいえ、「使ってみたら意外と使いにくいのでは」と床下収納のデメリットが気になる人もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、以下の内容をご紹介します。
- 床下収納のメリット・デメリット
- 床下へ収納するのに適したもの
- 床下収納を活用するポイント
床下収納を設置するか迷っている人やメリット・デメリットを知りたい人は、ぜひ最後までご覧ください。
床下収納とは
まず、床下収納とは床下の空間を活用して作られた収納場所のことです。キッチンや洗面所、寝室などさまざまな場所に床下収納は設置できます。
床下収納は、収納ボックスや扉に複数のレパートリーがあります。主な種類は以下の通りです。
ボックスの種類 |
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扉の種類 |
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床下収納のボックスや扉のタイプは、設置する場所や収納スペースにあわせて選べます。
床下収納のメリット3つ
床下収納のメリットは以下の3つです。
- 収納スペースを増やせる
- 隠れ収納がつくれる
- 床下点検口として使える
それぞれ解説します。
メリット1.収納スペースを増やせる
ひとつ目のメリットは、シンプルですが収納スペースを増やせる点です。床下の使わない空間を活用することで、より多くの収納場所を手に入れられます。
床下収納を活用すれば、ラックや収納家具をあらたに置く必要がなく、居住空間を広く使えます。できる限り部屋を広く使いたい場合や、居住空間に収納家具などを置く余裕がない場合は床下収納がおすすめです。
メリット2.隠れ収納がつくれる
床下収納の扉は普段閉じておくので、隠れ収納として使えます。見えないところに収納しておけば、部屋はスッキリと保たれます。
見せる収納は、置き方のセンスが問われたり何を収納するか難しかったりするもの。一方で隠れ収納なら、中がどれだけごちゃごちゃしていようと扉を閉じておけば分かりません。
メリット3.床下点検口として使える
床下収納は、床下のメンテナンスをするための床下点検口にもなります。
床下点検口とは、建物の経年劣化や傷み具合を定期点検する際に使う入り口です。床下点検口を設置するのは義務ではありませんが、長年住み続ける家ならメンテナンスの観点で設置するのが望ましいです。
床下点検口は、収納ボックスを外してさらにその下に設置します。床下収納と床下点検口両方の機能として活躍します。
床下収納のデメリット3つ
続いて、床下収納のデメリットは以下の3つです。
- 出し入れが面倒
- 収納口があるため床に段差ができる
- 湿度管理に気を遣う
それぞれ見ていきましょう。
デメリット1.出し入れが面倒
床下収納は床からものを取り出すためにかがむ必要があり、出し入れが面倒に感じやすいです。年齢とともに足腰が弱ってくると、身体にかかる負担も大きくなるでしょう。
出し入れの負担を考えると、床下収納には普段はあまり使わないものを入れておくのがおすすめです。もしいつも使う調味料などを入れてしまうと、調理中にいちいちかがんで取り出さなくてはなりません。
家事のしやすい導線で考えるなら、床下収納よりパントリーの方がスムーズに動けるでしょう。
デメリット2.収納口があるため床に段差ができる
床下収納を設置した場所は、床に若干段差ができます。扉の取っ手部分や収納口の縁部分は床に埋まっていますが、それでも完全にフラットな床とはいきません。小さな段差ではありますが、でこぼこや溝が気になる人もいるでしょう。
また、床下収納を設置する場合、床に使える材木が限られる場合もあります。床下収納の扉と床それぞれで材木が違うと、ちぐはぐな印象になってしまうことも考えられます。
デメリット3.湿度管理に気を遣う
床下は湿気がこもりやすいため、収納庫内の湿度管理に気を遣うのがデメリットです。湿気対策を何もしていないと、収納しているものにカビが生えたり、害虫が寄ってきやすくなったりします。キッチンや洗面所など、水気の多い場所の床下収納は特に要注意です。
湿気の問題もあり、床下収納へ入れるアイテムには気を付ける必要があります。それでは、床下収納にはどのようなものを収納するのが適しているのでしょうか。
床下収納に何を入れる?設置場所別に適したもの
ここでは床下収納に適したものについて、設置場所別に紹介します。それぞれの場所に適したものを収納することで、床下収納を有効活用できます。
【キッチン】非常食やキッチンペーパーなど
キッチンの床下収納には、保存期間が長い食品やキッチンで使う洗剤類などを入れておくのがおすすめです。滅多に取り出すことがなく、長期保存しておいても痛みや変質が起こりにくいものが良いでしょう。
キッチンの床下収納におすすめのもの
- 非常食
- キッチンペーパー
- 食器用洗剤
- 土鍋などシーズン限定で使う皿類 など
常温保存できる根菜類なども床下収納に入れることは可能です。ただし、湿度に気を付けることと、収納していることを忘れて長期間放置しないようにしましょう。
【洗面所】シャンプー類や掃除用具など
洗面所の床下収納には、お風呂や洗面所で使うストック類を入れるのが適しています。
洗面所の床下収納におすすめのもの
- シャンプー・リンスのストック
- お風呂用洗剤のストック
- 衣類用洗剤のストック など
その一方で、普段使っている掃除用具を収納するのはおすすめしません。濡れたままのスポンジや洗剤類を床下へ収納すると、雑菌の繁殖や害虫の発生を招く恐れがあります。
【リビングや階段下など】シーズンもの
リビングや階段下、和室などの床下収納にはシーズンもののアイテムを収納できます。キッチンや洗面所よりも収納スペースが比較的広いため、大きめのアイテムも収納しやすくなっています。
リビングや階段下などの床下収納におすすめのもの
- こたつ
- クリスマスツリーのオーナメント
- 来客用ふとん など
「たまにしか使わないけど場所をとる」というものは、床下収納に入れるのがおすすめです。
ここまで、床下収納に適したものを設置場所別にご紹介しました。収納するアイテムだけでなく、「どのように収納するか」も床下収納では大切です。そこで続いては、床下収納をうまく使う方法などのポイントをお伝えします。
床下収納を活用するポイント
床下収納を活用するために、以下2つのポイントを意識しましょう。
- 縦置き収納で取り出しやすくする
- 防カビ・害虫対策をする
それぞれのポイントを解説します。
縦置き収納で取り出しやすくする
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床下収納へものを収納する際は、縦置きを意識するのがポイントです。
縦置きにするとどこに何が置いてあるか一目瞭然となり、取り出すときもスッと取り出せます。平置きで重ねて収納してしまうと、下にあるものが取り出しにくくなり不便です。
縦置きで収納するには、ストッカーや間仕切りを活用して置きやすくするのがおすすめです。100均で販売している小さめの突っ張り棒とメッシュかごを組み合わせるなど、自分で床下収納の使い方をカスタマイズすることもできます。
床下収納は深型の形をしているため、取り出しやすさを工夫しましょう。
防カビ・害虫対策をする
床下収納を快適に使うために、防カビ・害虫対策は徹底しましょう。床下収納は湿気がこもりやすく、何の対策もしていないと収納したアイテムに影響が出ることもあります。最低限の対策として、除湿剤や防虫剤は使いましょう。
また、防虫剤だけでは防ぎきれない害虫もいるため、その場合は専門業者へ対策を依頼するのがおすすめです。特にシロアリは床下から侵入してきやすく、床下収納を使う場合はしっかりと対策しておきたいところ。
シロアリは被害の拡大ペースが早く、家の耐震強度や安全性を揺るがす場合もあります。定期的な点検でシロアリ被害を防ぎましょう。
デメリットを理解したうえで床下収納を活用しよう
本記事では床下収納のメリット・デメリットや、どのようなものが床下収納に適しているかなどをお伝えしました。
床下収納は居住空間の邪魔をせず、収納スペースを効率的に増やせます。床下収納には、滅多に使わないシーズンアイテムや非常食などを収納すると良いでしょう。
その一方で、床下収納はものの出し入れが少し面倒であり、湿気対策なども必要です。床下収納には除湿剤や防虫剤を置きましょう。
また、床下から侵入しやすいシロアリ対策のために、一度は点検や駆除をおこなっておくのがおすすめです。
今回ご紹介したメリット・デメリットを参考にしながら、床下収納を活用してみてくださいね。