夢を見た時、その内容は最近起こった出来事が反映する事が多いと思います。
でもたまに、何年も会っていない人が夢に出てきたり・・のちに起こる出来事の予知夢を見ていたり・・夢とは良く考えてみると不思議で謎だらけです。
脳の仕組みが関係しているのは間違いない事ですし、「夢占い」というものがある様に、心理が関係しているようにも思います。
一体どうして夢を見るのでしょうか?
人間にとって大事な睡眠の話と一緒にそのメカニズムを考えていきたいと思います。
今回は以下の3つの内容に分けてご紹介していきたいと思います。
- 脳と睡眠
- 夢を見る心理
- 夢とイメージ
最終では、シロアリやアリの夢を見た時の夢占いという少し変わった視点から、シロアリも少し登場します。
目次
脳と睡眠の話
→レム睡眠(浅い眠り)
→ノンレム睡眠(深い眠り)
→いい睡眠のとり方とその効果
補足→「徹夜の勉強」
心理状態と夢の関係
→夢を見るメカニズム「記憶」
→夢を見るメカニズム「心理状態」
補足→「不眠症の理解」
見た夢の解説
→怖い夢見ばかり見る時
→夢遊病
→シロアリ夢占い
夢を見る=眠るという事です。
眠る事でその日の疲れがリセットされて明日が頑張れます。
生きていく上では睡眠をうまく利用すると、どうやら楽しい人生を送れそうです。
今回の記事では、特に睡眠についてきっちり理解していきたいと思います。
1、脳と睡眠の話
夢を見る時の睡眠の状態は「浅い眠り」だと良く耳にします。
睡眠の状態は浅い時と深い時の2通りあって、睡眠中はこの2つの波を一定の時間毎で繰り返しています。
そして、それぞれに違った役割があります。
「浅い眠り」=レム睡眠(夢を見ている時)
体は寝ていて脳は活動している。記憶する・感情を安定させる
寝ていても脳は比較的活動している状態です。
日中に覚えた事をしっかり定着させたり、子供の脳の発達を促したり、精神を安定させる役割があります。
体は筋肉を休めてエネルギーを節約している時で、翌日の体力の温存となります。
閉じた瞼の下で目がキョロキョロ動いているのが特徴で、起きる時間に近づくにつれ、レム睡眠へと向かっていきます。
このレム睡眠時の度に夢を見ていて、そのタイミングでたまたま目を覚ました時に「夢を見ていた」と覚えています。
朝起きる寸前に良く夢を見ていたと感じる事が多いのもこの為です。
もともと生き物は常に敵に狙われる中での休息となる為、浅い眠りが必要になったとの歴史もある様です。
「深い眠り」=ノンレム睡眠
脳と体の休息。疲労回復・皮膚の修復・寝返りを打つ
脳は活動が低下し休息するので、起こしても全く反応がない時です。
寝始めてしばらくすると、このノンレム睡眠に入ると言われています。
体を成長させたり、肌の調子を整えたり、傷を修復したりと、体を整えてくれます。
寝返りはノンレム時に打つので、寝相の悪さに気づかないなども納得できます。
「寝たのにスッキリしない」という時はこのノンレム睡眠に到達していない可能性が高いと言えます。
「いい睡眠のとり方とその効果」
いい睡眠=十分に脳と体の休息が取れる事をいい、その条件として、レム睡眠とノンレム睡眠の波がちゃんととれる事を言います。
それぞれの役割を生かす為には、浅い眠り・深い眠りどちらかだけに偏ってもいい睡眠はとれません。
いい睡眠をとるための1日の過ごし方
ポイント1 朝が重要!朝日を浴びる・朝食をとる
脳は朝日を浴びたり、朝食をとる事で覚醒すると、その14~16時間後に睡眠ホルモンを出す仕組みになっています。夜に寝るための準備が朝から始まっているという事です。
昼間に必要以上の睡眠をとらない事もポイントです。
ポイント2 夜、寝やすい環境を作る
睡眠スイッチが入る条件の1つは「体温が下がる」事です。
食事・入浴・運動などは体温を上げるので、寝る寸前にそれらをしてしまうと寝つきにくくなります。
寝る2~3時間前に終わらせればゆっくりと体温が下がり、眠たくなっていきます。
部屋も暗く静かにすれば「朝ではない」と脳が認識するのでノンレム睡眠へと誘導しやすくなるといった流れです。
いい睡眠の効果
睡眠の質が上がって十分な休息がとれれば、次の日の生活がより良いものとなります。
それは体の疲れが取れるという事もありますが、気持ちを落ち着かせる天然の精神安定剤の効果もあると考えられます。
ストレス社会にいるからこそ、いい睡眠をとる事がとても重要です。
補足【徹夜の勉強】
「徹夜するより寝た方が覚える」と良く聞きます。
これも睡眠の特徴を理解すると納得できる内容です。
➡人はレム睡眠時に記憶を定着させるので、勉強して寝ないまま試験に挑むより、一旦切り上げて睡眠をとる方がより覚えやすいという事です。
勉強時間が短くなって勿体ない気もしますが、脳にはメリハリが大事です。
2、心理状態と夢の関係
毎日生活してれば当然、幸せな出来事や、嫌な出来事に遭う日もあり、その原因は人間関係である事がほとんどで、大抵の人なら避けられない事です。
どちらにしても、そこには心理が関わってきて、その心理と一緒に記憶されます。
そして、相手や物に対する「イメージ」というものも、自分が勝手に作り出すものにも関わらず、1つの心理として記憶していきます。
夢を見るメカニズム「記憶」
睡眠中の浅い眠りである「レム睡眠」時には日中の出来事を記憶していくという役割がありました。
レム睡眠の波は何度かあり、その時に日中見た様々な映像や言葉などを整理していると言われています。
睡眠時間が短い日もありますし、毎日莫大な量の記憶の整理をしていくという点では、脳の働きは本当に未知の世界です。
夢を見るメカニズム「心理状態」
日中にあった出来事にはもちろん感情が入ります。
幸せな気持ちや嫌な気持ち・・様々な感情と向き合う時間は自然と多くなります。
その感情も一緒にレム睡眠時に記憶されていく訳ですが、特に日中に受けた強い感情・・あるいは寝る前に持っていた感情は記憶されやすいと言われています。
なので人の感情は脳にとても影響を与えると言えます。
夢を状況で例えるとしたら、交差点でたくさんの映像や感情などが常に行き交い、偶然ぶつかって繋がったものが最終的には不思議な映像となって現れる・・というとイメージが付きやすいかもしれません。
補足【不眠症の理解】
➡悩みがあって心の病気になる時、眠れなくなる事があります。
これにもレム睡眠時の記憶の定着が関わっていて、辛い出来事を忘れるようにという脳からの防衛反応です。
眠りの効果を逆手に取り、あえて眠らせない事で体を守っています。
眠れないというのは相当辛い事ですが、安易に睡眠薬を過剰摂取するのはとても危険な事です。
3,見た夢の解説
夢によっては怖い夢を見続けるとか、寝ている時に動き回るとか、夢とはいえ、とてもリアルで現実との境さえ分からなくなる場合があります。
同じ夢でも悪い夢なら「夢で良かった」と早く忘れてしまいたいものです。
怖い夢を見る時
怖い夢の内容も色々あるとは思いますが、夢の内容よりも「怖い夢」を見続ける時自体が日中のストレスと深く関わっている時と言われます。
仕事・家庭・ご近所・現代の象徴であるSNSを含む人間関係、、などストレスを受ける場所を探せばたくさんありますが、ストレス度合いが深刻なほど、怖い夢と繋がりやすいです。
レム睡眠時の特徴通りで、深刻なストレスは当然インパクトが強く、脳はその時の感情を焼き付けていて、夢にも現れやすくなります。
また、そういう心理状態の時は眠れなくなりやすいので、もし眠れたとしても浅くなりがちで、夢ばかり見てしまうという悪循環が起こってしまいます。
怖い夢ばかり見る・過激な夢を見る・同じ内容ばかり見る、、といった変わった夢の特徴が出てくるようです。
夢遊病
夢遊病とは、寝てたのに突然ベッドから起きて歩き回ったり、会話したり、着替えようとしたりする事です。
原因は解明されていないので謎に包まれていますが、ノンレム睡眠時に起こりやすいので、本人は全く覚えていません。
本人が無意識ですので、危険を回避する為の工夫の方が大事だったりします。
寝ぼけている人に話しかけてはいけないというのも、うなされてたり、悲鳴を上げたりされると、そばで見ている人の方が心配になるので、起こしてあげたくなりますが、そこで起きてしまうと怖い夢で起きてしまう事になるので、放っておくのが一番です。
大抵は朝起きた時、本人は何も覚えていません。
遺伝も関係すると言われているので、小さいころからの常習であれば、さほど気にしなくてもいいのかもしれません。
心配になるほどの、叫んだり怒鳴ったり、暴れたりなどが続く様であれば、日ごろのストレスからいつまでも解放されないのかもしれません。
そういう時は起こしてあげるのも1つかもしれません。
シロアリの夢占い
怖い夢の中に、虫の夢を見る事がたまにあります。
実際にシロアリを見る事がほとんど無いので、夢に見る事もないとは思いますが「アリ」を含むジャンルで夢を考えた時、その夢にどういう意味が込められるのか考えていきたいと思います。
アリやシロアリから連想されるイメージとしては
- 白
- 黒
- 小さい
- 列
- 団体
- 巣
- 木
- 家
- 被害
- 気持ち悪い
などが一般的でしょうか。これらの特徴をまとめると
- 団体・列・巣=社会性
- 白・黒 =判断
- 家・被害 =金銭や心配事
などにまとめられ、小さな生き物である事から、積み重ねられるものという意味を含みやすい様です。
いい夢の場合➡➡➡時間はかかったが、仕事や家庭での地道な努力が実った、達成感
悪い夢の場合➡➡➡身近に小さな問題が山積みなので、早く解決しないといけないと考えている
など・・「正解」はないのかもしれませんが、脳と心理と見たもの、感じているイメージとのバランスによって夢というものが作り上げられる事は間違いなさそうです。
人間だけではなく、植物や昆虫や動物も含めて、このような創造物というものが、本当に凄く作られているんだなと改めて関心します。夢を見た時にこの記事が参考になってもらえたら嬉しいです。